公立高校の受験を控えている中学生の多くが気にするのが「偏差値」だと思います。
一言で「偏差値」といっても、普段自分が受けている模試やネット上の偏差値を確認すると全く異なる数字が載っているのでどれを信じていいのか分からずに悩んでいる受験生が多いはずです。
このようなことが起こるのは何を基にデータを出しているかがサイト作成者によって異なるからです。
このページではこのサイト内(「福岡県公立高校第5学区の偏差値一覧」)で使用している用語の定義について説明をしています。
※ 他のサイトの数字とは異なるのでどこを参考にするかは各自の判断でお願いします。
志願者数・倍率
このサイトに以下のような表があります。
定員 | 志願者数 | 倍率 | 不合格者 | |
2024.3(R6) | ➀ | ③ | ⑤ | ⑦ |
② | ④ | ⑥ |
この表にある「定員」「志願者数」「倍率」「不合格者」の定義は以下の通りです。
➀:合格できる人数
②:①から特色化・推薦入試で合格が内定している人を引いた定員
③:その高校に願書を提出した受験者総数
④:③から特色化・推薦入試で合格が内定している人を引いた志願者数
⑤:③÷➀で算出された数字を小数第3位で四捨五入した名目倍率
⑥:④÷②で算出された数字を小数第3位で四捨五入した実質倍率
⑦:不合格になった人数fa-arrow-circle-right
内定者が多いと実際の倍率が見た目の倍率(県が公表している倍率)よりも高くなります。
※ 福岡県の公立高校は一般入試の前に「特色化入試」が実施され、一般入試の前に合格が内定している受験生がいます。
※ 内定者は各高校一応の定員を設けていますが、それを超過して合格者を出しているところがほとんどです。
偏差値
このサイト内の「偏差値」は「フクト」を参考にしています。
「○○高校偏差値60」とある場合、偏差値60を安定して取れている受験生が受験したら「合格の可能性が50%を超える」「合否が半々」「2人受けて1人合格できる」ということを意味しています。「偏差値60あれば合格できる」ではないので注意してください。
母集団の違い
受ける模試よって母集団が異なります。Aの模試で「偏差値60」を取ったとしても、Bの模試では「偏差値50以下」といったことが当たり前のように起こります。
福岡県内で実施されている模試のなかで一番受験者数が多いのは次に「県模試」になると思いますが、これらの模試は大手塾が実施している全国模試と比べると少なくとも偏差値が10以上は高く出されるはずです。
基準
高校生の多くが受験するのが「河合模試」「進研模試」の2つです。この2つの模試はA~Eの判定を以下の基準で設定しています。
- 河合模試:B判定(65%以上80%未満)、C判定(50%以上65%未満)
- 進研模試:B判定(60%以上80%未満)、C判定(40%以上60%未満)
このように模試によって判定のつけ方が異なります。またB判定をその大学の偏差値とするか、C判定にするかによって大きく偏差値が異なります。
例えばX大学のB判定が偏差値65で、C判定が58だったとします。このときB判定をその大学の偏差値とすればX大学は「偏差値65」になりますが、C判定だと「偏差値58」となり、全く違う数字になります。
このサイトにある「△△高校|偏差値○○」の○○に書いてある数値は他のサイトに書かれてある偏差値と比較すると大幅に低くなっているはずです。それは、上に書いたとおりこのサイトの偏差値は「合格の可能性が半々になる」ラインをその高校の偏差値にしているからです。
内申点
福岡県の公立高校では➀調査書②入試本番の点数が各高校が独自に設定している基準に達した受験生はA群(合格)になり、該当しない受験生はB群に振り分けられます。
B群になった場合、①・②を総合的に判断して合格が決められるみたいです。
その判断基準は関係者以外全く分からないので、A群に入るために必要な内申点は過去の入試結果から合格している人の内申点から推測するしかありません(学校の先生はある程度の目安を生徒たちに教えているみたいなので、もしかしたら学校の先生は基準を知っているのかもしれません)。
合格最低点
福岡県公立高校入試では受験者平均点は公表されていますが、各高校の合格最低点は公表されていません。
合否を決めるときにある程度の基準は設けられていますが「230点を取った人が不合格」になっているのに「225点の人が合格」したということも起こるかもしれないのでブラックボックス状態。
受験者層
受験者層の表は次のようなやり方で%を出しています。
令和5年と4年にある高校を受験した生徒が100人だったとして
そのうち
- 令和5年:偏差値69以上が10人、67以上が10人、65以上が20人
- 令和4年:偏差値69以上が5人、67以上が20人、65以上が10人
いたとします。
この場合偏差値69以上の受験者は5~10人、67以上と65以上が10~20人なので
偏差値69以上:5~10%
偏差値67以上:10~20%
偏差値65以上:10~20%fa-arrow-circle-right
このように表記しています。
なお、偏差値67以上は「偏差値67・68」を意味します。
倍率1倍以下
倍率が1倍を下回ったときに受験生の全員が合格できるかどうか気になる受験生もいると思います。
これに関しては絶対とは言えませんが、「1倍を下回った高校を受験したのに不合格になった」ということを何度か聞いたことがあるので不合格になる可能性もあると思っていたほうがいいです。
しかし、筑紫のようによほどのことがない限り合格できることは間違いないです。