ある本から引用した文です。
母親がよろめいたところに布団をかぶせ、その上から馬乗りになり、布団からはみ出した手から包丁を取り上げた。
これは、家に帰ってきた母親に「お前みたいな子供がいるのは恥ずかしい、殺す」と包丁を持ち出されたある少女が直後に取った行動です。
ありきたりな小説っぽいのでそこまで惹かれないかもしれませんが
この本は小説ではなく自伝エッセーなので著者が実際に経験したことしたらどうでしょう?
結構、ぶっ飛んだ経験をしていますよね。
ただ、書いた人が普段からぶっ飛んだことをやっている人なら、「そういう経験をしていてもおかしくないな」とすんなり受け入れてしまうはずです。
しかし、そんなことをするようなイメージが全くない人であればどうでしょう?
この本のタイトルは
です。
「あの花」とは・・・・
知っている人は多いと思いますが
「ここさけ」は
どちらもかなり注目を浴びたアニメですよね(これを書いている時点で私はまだアニメを見ていないんですが…アニメを見てもいない人がこの本を手に取って読み終えるなんて、私以外にいるんでしょうか?)
そうなんですこの本は
「この花」「ここさけ」の脚本を務めた超有名アニメ脚本家である岡田磨理さんの自伝エッセーなんです。
岡田磨理さんがどういう人か私は一切知りませんが
「この花」「ここさけ」のようなアニメの脚本家ということから「静かでおしとやか」なイメージを勝手にしてしまい
えっイメージと全然違うんじゃんと
読みながら思っていました。
(勝手な)イメージからは想像しにくい経験をした
内容的に中高生に
P69
志賀直哉の『暗夜行路』を読み
「消日(しょうじつ)」という言葉について
私の現状に、あまりにぴったりな言葉。何も積み重ねず、生産性もなく、思い出に残ることもなく、ただぐずぐずと消滅するだけの日々。
と書いてある。
著者は読書家だったらしく
中学の時にカミュの「異邦人」を読んだり谷崎潤一郎を好んで読んでいたらしい。
本当の自分を偽り嘘の自分を演じる
学校の中で自分のキャラ設定に悩んでいる子
余計なことを考えすぎて疲れている子
悲劇のヒロインを演じる
世界で一番かわいそうなのは自分
小学生の時は自分が中心なのに中学になるころには自分と他者を比べることができるようになる
「いつもの○○らしくない」と言われ「いつもの私ってなんだ?」と違和感を感じる
登校拒否をする人が普通ではないと言われていた時代に今の子は
時間を浪費して過ごした人でも将来なんとかやっていける。
大人のやっていることの
自分をウソで偽るのではなくやっていることの
P204には
一日のほとんどを、仕事しかしていない。飲みに行くこともあまりなければ、遊びに行くことも二か月に一度ぐらい。仕事以外の時間は、ゲームをして本を読んで寝て。昔とたいして変わらない。人間関係は、仕事がらみ以外の人とほぼ皆無。
なんてことが書いてあります。著者は小中学校のときに登校拒否だったので、いえでゲームして本を読んでの生活をしていたけど、それが大人になっても変わってない。
基本一人でいることが楽。無理に人と仲良くする必要もない。といっているわけで、これが今の子供たちだとSNSでキラキラしている誰かと自分を比較して、キラキラしていない自分はダメ、友達がいない自分はダメ、ダラダラしている自分はダメ、とマイナスなことを考えてしまうかもしれないが、
そんなことを考えても、あまり意味がない、気にする必要はない、なんてことが分かる。
小中高校生の中には「学校に行かないこと(行けないこと)」が不幸な未来を連想させ
学校に行かなければならない、行ったほうがいいかもしれない、周りにいる同年代の子と違うことをやっている自分に不安
しかし
今は難しいかもしれないが、大人になってから自分の過去を思い出してみると
別に学校なんか行ってなくてもよかったな
むしろあれが自分と向き合うきっかけだったのかもしれない
と
中学3年のときに家庭内でいろいろあったり、学校で女子から気持ち悪がられているという被害妄想から(いや、もうそうじゃないかもしれないですが…)
1ヶ月ほど学校を休んで遊びまくった経験をした私は思う。
学校に行かなかったり、勉強をしなかったり、友達と遊ばなかったり
なんてことはおそらく、環境が大きく影響していて、自分がダメな人間だからそうなっているわけではない。
環境さえ変われば、どうにでもなる。
10代・20代前半くらいなら、自分が生きやすいように環境を変えてしまえばそこから必死になって自分がやりたいことをやることで、いくらでも遅れを取り戻せる(遅れというより、自分と向き合う貴重な時間)
著者もP203de
この世界では私はうまくやれない。でも、この世界では楽に息して行ける。この世界では私は問題児だが、この世界では頼れる存在として見てもらえている気がする。
悩みを抱えることは誰にでもある
「死にたい」なんて思うことは私もあったし、そう思ったことが一度もない人を探すほうが難しいと思う。
ただ、何もせず、ただ遊んでいることでいつまでも楽だなんてことはない。少しでも今の状況を変えたいと思ったら、そのときに何か行動に出る。
そうすれば、自分のことを不幸だと思っている今、深いトンネルに入って出られそうにないと思っている今、抜けられる。
何か必死になれるものが見つかればそれをすればいい
見つからなくても
今の子は引きこもることが社会的に受け入れられる世界に生きているので、かえって抜け出せなくなるかも。
他者とのかかわりが苦手という人ももしかしたらそれは学校という自分の意志で選択できない半強制的に入れられてしまった集団の中で、強制的に特定の人と一緒にいなくてはならないからで
感性が同じ人と出会ったら状況は変わる
