社会

銀行が繰り返す過ち

平成27年の相続税制改正を機にノウハウをもたない人がアパート経営に乗り出すことが多くなったみたいです。

無担保で貸し出す「カードローン」といい、無理な貸し出しといい、銀行は自分たちが生きるために一般の人を犠牲にするのでしょうか。

無理な貸し出しは先が見てているはず

バブル期は危険だといわれていても誰もが天井知らずに上昇する不動産価格に歓喜し、土地神話を疑う人がいませんでした。そういうことを考えれば、銀行が無理な貸し付けをし続けたことは仕方がなかったことかもしれません。

しかし、銀行はすでに経験しています。人口減少社会、新築数年は入居者の確保は比較的容易にできるが5年も過ぎると空きが目立ち、借金を返せずに建てたアパート・マンションを手放すことに。

手放すだけでは借金が返せず、持っていた資産がなくなり生活苦に陥る人たち。

借金をしてアパート経営をすれば、かなりの確率で財産をマイナスにしてしまうことが分かっていることが分かっているのに、利ざやのためにお金を貸す銀行を私たちは信用していいのでしょうか。

九州地銀貸出残高前年比9%増

2017年3月末時点の不動産業向け貸出残高と伸び率は以下の通りです。

  • 福岡    :1兆6,882億円(11,8%)
  • 西日本シティ:1兆5,492億円(12.0%)
  • 筑邦    :    964億円(9.6%)
  • 北九州   :   2,126億円(7.4%)
  • 福岡中央  :    898億円(ー)
  • 佐賀    :   2,087億円(13.7%)
  • 佐賀共栄  :    461億円(12.5%)
  • 十八    :   1,869億円(▲2.6%)
  • 親和    :     2,108億円(2.3%)
  • 長崎    :    346億円(▲7.3%)
  • 肥後    :   3,631億円(7.1%)
  • 熊本    :   2,111億円(4.1%)
  • 大分    :   1,626億円(4.1%)
  • 豊和    :    716億円(4.6%)
  • 宮崎    :   2,582億円(5.1%)
  • 宮崎太陽  :    724億円(1.4%)
  • 鹿児島   :   2,343億円(4.8%)
  • 南日本   :   1,102億円(4.6%)
  • 合計    :5兆8,074億円(9.0%)

2016年3月の全国不動産業向け貸出金の残高は、1970年の統計開始以来最大となる67兆6991億円となっていたので、そこからさらに前年比を伸ばしたのですから、無謀な貸し付けが行われていることが容易に想像がつきます。

常識的に考えてアパート経営は無謀

私が住んでいる福岡市南区は、ここ数年で部屋が埋まっていないアパート・マンションはかなり減りました※が、それでも自分の近所にあるアパートを見まわしたらいくつも空室になっている部屋がみつかります。

古いアパートは場合によっては半分以上空室のところもあります。

既に、空き部屋がたくさんあるのにさらにアパートが増えれば供給過剰で借り手がいなくなるのは当然です。

アパート経営は入居者からもらう家賃収入で借金を返済しながら回すのが通常です。一つでも空き部屋があると返済計画がくるってしまいます。

「サブリース契約」の仕組みを知らずアパートを建てれば必ずもうかるという甘言に騙されてしまう人も多いみたいです。

私はアパートを3つ所有していますが、すべて中古物件で無借金で購入しました。借金を背負ってまで新しくアパート経営をするのは借金を作るだけだということが分かっているからです。

知識のない人は固定資産税や修繕費が想像以上にかかることを知りません。

築年数が古ければ、管理会社とうまく話をしなければ、入居者を埋めることすら難しくなります。

放っておいたら勝手に入居者がお金を落としてくれると勘違いしてアパート経営をするのは本当に危険なので止めることを勧めます。

もし、それでもアパート経営をしたいのであれば、自分で勉強をして知識を付けてからにしましょう。

なお、管理会社をエイブルにするのはお勧めできません。業界の嫌われ者です。

※ 南区は東南アジアからの「外国人留学生が急激に増えた」ので、ボロアパートを経営していた人が外国人を入居させて部屋を埋めるようになりました。

関連記事

  1. 多重債務問題化による銀行カードローン自粛
  2. 精神保健福祉法改正案
  3. 民生委員100年
  4. 留学生の受け入れを
PAGE TOP